沖縄の在来トカゲと外来種グリーンアノ―ル
NOT A REPTILE SHOPはこのたび、沖縄でグリーンアノ―ルの防除活動と在来爬虫類の保護活動を行っている環境団体 "沖縄自然環境ファンクラブ" 様に、"オキナワキノボリトカゲ"、”アオカナヘビ”、”グリーンアノ―ル” の爬虫類イラストとステッカーを提供させていただきました。
ステッカーはNOT A REPTILE SHOPオンラインストアでも販売し、売上の50%を同団体へ寄付いたします。
今回のブログではイラストの制作に至るまでのお話と、沖縄自然環境ファンクラブ様(以下敬称略)の環境保護活動について、現地の爬虫類写真とともにご紹介します。
■ 爬虫類を取り巻く環境と課題



■グリーンアノ―ルの防除と在来種レスキュー


トラップにかかってしまう在来種、過酷な救出活動
外来種グリーンアノ―ルの防除策としては主に粘着トラップを使った駆除が行われていますが、グリーンアノ―ルだけでなく、活動域を同じくする沖縄の在来種も粘着トラップにかかってしまう混獲の問題が発生しています。
末吉公園から貴重な在来種がいなくなってしまうことを危惧し、沖縄自然環境ファンクラブでは県の承認を得てトラップにかかった在来種の救出活動を行っています。
末吉公園に設置されている1000以上のトラップを1周するだけで5㎞。
長時間トラップにかかっていると死んでしまうため、夏は毎日、それ以外の季節は2.3日に1回、数名のボランティアで活動を続けています。
夏場はすぐに救出しなければ暑さで捕獲された在来種が早く死んでしまうため、朝晩2回レスキューに出ることも。
過酷なレスキュー活動はボランティアを見つけることが難しく、人員の確保が最も悩ましいところだとお話されていました。
【注意】粘着トラップにかかった爬虫類は在来種・外来種ともに沖縄県・県事業受託者が捕獲データをとっています。もし沖縄県内で捕獲されている爬虫類を見かけても、無断で取り外さないでください。
#末吉公園チャレンジ
住宅地からのグリーンアノ―ル侵入・繁殖を防ぐため、防除活動の一環として地域住民やボランティアと共に末吉公園周辺の草刈り活動も行っています。
草刈りイベント開催~ #末吉公園チャレンジ グリーンアノールのすみかを減らそう~≫
決して好き、の気持ちだけではできない過酷な活動ですが、どうしたら外来種の侵入を防ぎながら在来種の生息環境を守ることができるのか、末吉公園に生息する在来種を守りたいという強い想いがお話を聞く中で伝わってきました。
生き物を愛する人間として、活動の中で外来種グリーンアノ―ルであっても死んでしまった生き物を見るのは心が痛む、と話される様子も印象的でした。
■末吉公園で沖縄の自然と生き物の魅力を伝える
沖縄自然環境ファンクラブは指定管理者制度により、"那覇市立森の家みんみん"の管理・運営も行っています。
那覇市立森の家みんみんは、末吉公園の自然を活かし、子どもたちが自然体験・社会体験をするための施設です。
末吉公園で自然と触れ合う様々な活動を行う中で、子どもたちに外来種と在来種、末吉公園にすんでいるトカゲについて詳しく知ってもらうためのイベントも開催しています。
イベントでは"トカゲの塗り絵"を使って特徴を覚えてもらう制作体験も。
事前にお話を聞いていたため、線画の太い塗り絵のできるイラストも別途制作しました。
沖縄の自然、生き物に関心のある方は、ぜひ沖縄自然環境ファンクラブが管理・運営を行っている『那覇市立森の家みんみん』のホームページから活動やイベント情報をご確認ください。
自然豊かな末吉公園や生き物の様子が伝わるブログからは、季節の匂いや森林の空気を感じることができます。
『森の家みんみん』現在のホームページ・イベント情報はこちら≫
■おわりに
今回のステッカー、およびイラストを使用した他のグッズは、今後沖縄自然環境ファンクラブにてボランティアの方への返礼品などとして頒布されます。沖縄在住の方、訪れる予定のある方はぜひ『森の家みんみん』の情報をご確認ください。
NOT A REPTILE SHOPでは販売する在来・外来トカゲA5ステッカー売上の50%を沖縄自然環境ファンクラブを通じて外来種防除・在来種保護活動へ寄付いたします。
沖縄に足を運ぶ機会がない方も、ぜひ活動に触れながら、普段とは少し違う爬虫類イラスト、グッズをお楽しみください。
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NOT A REPTILE SHOP